V6の坂本昌行の歌唱力は彼の歌を聞いたことがある人であれば知っていますよね。グループ内でも一番歌が上手く、ジャニーズ内で見ても上位を争うくらいの歌唱力の持ち主です。そして坂本のすごいところはグループやジャニーズという枠を飛び越えてその歌唱力が評価されているところなんですよね。今までどんな評価をされたことがあるのか少しまとめてみました。
ミュージカル「シルバースプーンに映る月」での評価
坂本昌行は歌手としてだけでなくミュージカル俳優としても高く評価されていることが多いんですね。ミュージカル「シルバースプーンに映る月」で初共演した戸田恵子はずっと坂本と共演したかったんだそうです。
(前略)演出のG2さんからは、もうずいぶん前からV6の坂本昌行くんとなにか一緒にやりませんか? とのお話しをいただいており、私も以前から坂本くんの舞台をよく観ていたし、生意気な言い方になりますが、私の中で舞台人・坂本昌行をとても高く評価していました。歌も上手いし、なによりステージマナーが良い。実際の坂本くんは案の定、いや、想像以上に真面目でとても真摯な方で、日々黙々と稽古に励まれていました。(引用元:OPENERS「戸田恵子のハッピー・ライフ」)
大女優から舞台で共演したいと言われるなんてジャニーズではなかなかないことですよね。
ディズニー映画「ターザン」では表彰もされている
1999年のディズニー映画ターザンの主題歌の日本語版を坂本昌行が歌っているのですが、その抜群な歌唱力、表現力で周りをあっと驚かせました。実際に主題歌を作ったフィルコリンズが歌う他、各国のアーティストも歌っているのですがフィルコリンズは坂本の歌が一番いいと評価したんです。ディズニーから表彰もされていましたし、今までV6のメンバーとしか思っていなかった人や坂本がジャニーズだと知らなかった人たちも驚きを隠せなかったようですね。サントラ日本語版の評価もかなりいいです。
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演劇・舞踊ジャーナリストも絶賛した坂本の舞台
2008年に坂本昌行主演「ボーイ・フロム・オズ」という舞台を演劇・舞踊ジャーナリストの方が見てこんな記事を書かれていました。
坂本昌行主演の『ボーイ・フロム・オズ』は、失礼だが、まったく期待せずに劇場に足を運んだものであったにも関わらず、気づいたときには完全にその世界にのめりこんでいた良作のひとつだ。
なぜ期待値が低かったのか。理由は2つ。1つは筆者が個人的に、「ブロードウェイ」「ミュージカル」「ジャニーズ」とうい華々しい3単語に、あまりポジティブな印象を抱かないへそ曲がりな人間なため。そして2つめは、本作が日本人にはなじみの薄い豪州出身で同性愛者のシンガーソングライター、ピーター・アレンの人生を自伝的に綴る物語なため。二重の意味で観る前から少し「壁」があるように思えたのだ。だがこの壁は、1幕が終わるころには完全に撤廃されていた。むしろ、かたくなに色眼鏡な視点で舞台に臨んでいる自分がばからしく思えてきた。(中略)
もちろん日本においてスターである坂本昌行も、容易にこれと同じ罠にはまることができた。だが彼は初演時から賢明にも、あくまでも坂本昌行ではなくピーター・アレンであることに徹した。いや、もっと大きな視線で語るなら「全力で人生を愛した男」を生きることに徹した。だから日本の観客は、ピーター・アレンという人物に関していっさいの予備知識がなくとも、目の前の男に共感し共鳴し涙を流すことができたのだ。しかも坂本の歌唱力は予想以上に舞台向き。音程が確かで、口跡がクリアなため、歌詞のすべてが観客の心にしんしんと染みわたってきた。(後略)(引用元:日経トレンディネット)
やはりこちらでも歌唱力が評価されています。そして興味はなかった人をここまでのめり込ませたのは坂本の実力ですよね。坂本は元々そんなに歌が上手い方ではなくかなり練習をしてきたそうです。努力なしでここまできたわけではありません。努力の結果が今現れているのだと思います。